チップトイレ

東京の品川駅で、チップトイレなるものを見つけた。ちょっとこぎれいなトイレで、チップをどうぞ入れてご利用ください、というものだ。正確に言うと、チップをどうぞとは書いておらず、ただ「チップトイレ」という表示とチップ箱が設置されているだけだ。


へえ、おもしろい、と思った。東南アジアとかだと、チップを受け取る人がトイレの前に坐っていたりする。少しばかりのお金を払って、トイレをきれいに保とう、きれいなトイレを使おう、というのが、日本で定着するか。


あるいは、トイレという公共財を、少しお金を出すことで「私たちのもの」という意識をもつことができるか。


興味を持った僕は、10分ほどチップホテルの近くで、観察した(あんまり品のいい観察ではないですね)。さすがに品川駅、たくさんの人が出入りした。


で、結果。10分ほどの間に出入りした約30名くらいのうち、チップを入れたのは、僕を含めて3名(ちなみに僕が入れたのは10円)。う~ん。JRの試みは失敗か。


「チップトイレ」という表示しかないのが失敗のもとかもしれないが、しかし、「チップ入れてね」と書くのも確かに興ざめだなあ。