お知らせ

北海道大学大学院文学研究科・文学部は、2019年4月1日より、(研究組織)北海道大学大学院文学研究院、(大学院組織)北海道大学大学院文学院、(学部組織)北海道大学文学部、と編成替えしました。

 

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【研究プロジェクト】不確実性と多元的価値の中での順応的な環境ガバナンスのあり方についての社会学的研究

多くの不確実性をかかえ、多元的な価値が存在する現実社会の中で、いかに環境ガバナンスの構築を実現させるか。

こんなことを話してきました【講演録等一覧】

学会、研究会、NPOや自治体関係などでの講演、シンポジウム、報告など。PowerPointなども一部掲載しています。


こんなことを書いてきました【書籍・論文等一覧】

書籍、論文、エッセイなどのリストです。一部全文が読めます。


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Books

宮内著『歩く、見る、聞く 人びとの自然再生』(岩波新書)を2017年2月に発刊しました。

 

歩いて、見て、聞いたさまざまな現場から、自然とは何か、自然を守るための社会的しくみはどのようなものか、どうすれば多様な価値の中で合意できるのか、についてわかりやすく書きました。

研究紹介(いいね!Hokudai)


Books

宮内編『どうすれば環境保全はうまくいくのか-現場からの「順応的ガバナンス」の進め方』(新泉社)を2017年3月に発刊しました。環境保全の政策や活動をボトムアップで持続的に進めるにはどうすればよいのかわかりやすく、かつ実践的に論じました。

 

 

研究紹介(文学研究院サイトLab.letters)

 


研究紹介(人文学カフェ)

研究紹介(日本ジオパーク大会講演)



Misc

安保法案に反対する北海道大学有志の声明

安保法案に反対する北海道大学有志の声明を出しました。

NPO法人さっぽろ自由学校「遊」


市民の学びの場、さっぽろ自由学校「遊」です。


[連載]フィールドワークな日々

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2019年

7月

01日

【79】イワシと特攻兵器とユリ

 イワシから世界が見えないか、と考え、あちこちのイワシ漁をめぐっている。

 三年前、長崎県雲仙市の南串山で、大きなイワシ漁を営む竹下康徳さんのおうちにうかがったとき、しかし最初にされたのは、戦争の話だった。

 「沖縄から来ていた金城さんという方が、他の予科練(海軍飛行予科練習生)の人たちと一緒に、うちに泊まっていました。私は小学校六年生でしたので、一緒の部屋で寝ていたのです」

 一緒に聞いた中に、私の元学生で沖縄出身の金城達也さんがいたので、竹下さんは、それでつい予科練の金城さんを思い出したのだった。

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2019年

5月

07日

【78】粟国島の戦争

 那覇から二時間のフェリーは、思いのほか揺れ、僕は少し船酔いしてしまった。着いたのは、粟国(あぐに)島。人口八百人の小さな島だ。

 最初に話を聞いたのが、安谷屋(あだにや)英子さん(一九三八年生まれ)だった。粟国島農漁村生活研究会加工部のメンバーとして、島の素材を活かした加工品づくりに取り組んでいる。

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2018年

12月

17日

【77】フェロー諸島の伝統捕鯨

 人類が最近になって住むようになった島というものがある。ハワイが紀元三〇〇年ごろ、イースター島が紀元一二〇〇年ごろ。そして、北大西洋の海にぽつんと浮かぶフェロー諸島が紀元四~六世紀ごろだと言われている。フェロー諸島は、イギリスとアイスランドのちょうど中間くらいに位置する。

 今年七月、そのフェロー諸島に降りたって、レンタカーを借りて島を走った僕は、木がまったくなく、ごつごつした、山がちで壮大な景観にまず感嘆した。

 フェロー諸島に移り住んだ人間たちは、氷河が形成したこの厳しい地形の中で、魚資源、鳥資源の利用、そして、羊飼いをうまく組み合わせた生活を作り上げてきた。二〇世紀に入るころから、商業漁業が盛んになった。現在も経済の中心は漁業で、サバやタラを獲り、輸出する。

 そんなフェロー諸島で、僕がいちばん感嘆したのが、伝統的な捕鯨だった。

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2018年

9月

06日

【76】スコットランドのコミュニティ再生可能エネルギー

 英国スコットランドの北部に、ディングウォールという小さな町がある。リチャード・ロケットさんの二〇〇ヘクタールにわたる農場は、その町はずれの丘に広がっている。そこに一本の風車が立っている。

 リチャードさんが風車を建てたのは二〇一四年。スコットランド最初のコミュニティ再生可能エネルギーと言われている。個人が建てる風力発電はそれまでにもあったが、コミュニティで出資しあって建てられたものとしてはスコットランドで初めてだった。

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2018年

6月

21日

【75】アバディーン

アバディーン、という町にこの四月から住んでいる。アバディーンがどこにあるかというと、イギリスの最北に近いあたり、つまりはスコットランドの北部。グラスゴー、エディンバラに次ぐスコットランド第三の都市だ。人口は二十三万人。

 

大学のサバティカル制度を利用し、ここに半年住むことになった。

 

もとより、アバディーンという町に強い関心があってきたわけではない。しかし、住んでいるのだから、自ずと興味がわく。この町はどこから出てきて、どういう歴史をたどり、どこへ向かうのだろうか。

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2018年

4月

11日

【74】済州島 四・三事件

三月、初めて済州島を訪れた。

 

済州島には、島出身の旧知の女性、Mさん(元北海道大学大学院生)が住んでいて、ユニークな活動をつづけているので、一度訪れたいと思っていた。彼女は、島のおばあちゃんたちの聞き書きを進めている。韓国のテレビ局KBSのローカル番組で、おばあちゃんを訪問して話を聞く番組ももっている。おばあちゃんたちから学び、社会を組み替えようとする彼女独自の活動だ。

 

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2017年

12月

07日

【73】アザラシによる漁業被害を聞く

この一年くらい、北海道の漁村を回ることが多くなった。

 

北海道の漁業は、大規模なものから小さな規模のものまで、地域によってさまざまだが、僕が回っているのは、比較的小さな規模の漁業が多いエリアだ。とくに日本海側の漁村を回っている。

 

きっかけは、ゴマフアザラシ。

 

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