シアトル市民活動視察 第1日目 

シアトル視察1日目。あちこちでまちづくりの活動を視察した。まずは、Farestartというホームレス職業訓練の社会的企業。これまで3,500人に職業訓練を施してきた。レストランとケータリングを経営していて、それが職業訓練の場。人気のあるレストランで、昼時はたいへん混んでいた。「私たちは多くのレストランと関係を持っているので、訓練を卒業した人たちには職の斡旋もします。卒業生たちとはできるかぎりコンタクトを続けます」と職員のローレン・ヤングさん。→http://www.farestart.org/


次に、荒廃した町を立て直したColumbia City地区を視察。ここでは、さまざまな地域再生が町のあちこちで行われた。中心商店街では、定期的にミーティングを開いてアイデアを出し合い、そこからエスニック音楽を軸にした商店街の再生など、ユニークなアイデアを実現させていった。非行に走りがちな少年たちに職業訓練を与える自転車修理屋もできた。


同じColumbia City地区のある住民たちは、開発されそうになった森を買い取り自然公園として再生させた(http://www.seattle.gov/hittshill/)。その中心は、私たちを案内してくれているシアトル在住の芸術家ベリズ・ブラザーさん。ベリズさんは、シアトル内で、パブリック・アートのワークショップなども数多く手がけている。芸術とコミュニティの関係が重視されている。


シアトルのこうした動きは、元地域オーガナイザーでシアトル市近隣局の局長を勤めたJim DiersさんのNeighbor Powerという本に詳しい(http://www.neighborpower.org/)。