シアトル市民活動視察6日目

シアトル視察の6日目。


■Picardo Farm Patch


閑静な住宅街の中にあるPicardo Farm Patchは、たいへん広い。このPicardo Farmこそ、シアトルのP-Patch(コミュニティ・ガーデンのこと)の始まりで、1973年から37年の歴史をもつ。P-Patchの「P」は、ここの土地をもともともっていたPicardoさんの名前から来ている。現在200軒以上が参加しているという。参加者は、年間8時間以上全体のために労働力を供出しなければならない。


平日だが、何人かが畑仕事をしていた。あるおばあさんに話を聞いたら、その人は初期からのメンバーで、「レタス、ブロッコリー、トマト、豆、パクチョイなどいろいろ植えているわよ。週1~2回通っているわね。フードバンクへの寄付が私の主な目的」。シアトルのほとんどのP-Patchはフードバンクと協力しているが、このPicarod Farm Patchもフードバンクへ食べ物を供出している。


■STG(Seattle Theatre Group)


シアトルの町中にあるParamount Theatre。Paramount Theatreは、1928年に作られた歴史的建造物。この歴史的建造物を管理し、また、そこでの公演を興行するのが非営利団体のSTG(Seattle Theatre Group)。STGで教育・パフォーマンスプログラム担当ディレクターをしているVicky Leeさんは、STGが単に管理・興業団体ではなく、コミュニティとの関係を重視していると強調した。公演するアーティストと地域の人びとを結んだり、さまざまなバックグランドをもつ13~22歳の青年を毎年150人集めダンス教室やワークショップを開く、などなど多くの教育プログラムを組んでいる。