インタビュー調査を軸にしたワークショップ

昨日と本日(2010年12月12日)の2日間、開発教育協会主宰による「地域を『もっと』元気にする調査法を学ぶワークショップ」が北海道安平町で開かれ、私は講師役を務めた。安平町周辺でさまざまに活動している方(農家が中心)や町の職員、それに札幌等からの参加者を加え、総勢20数名。(http://bit.ly/gEIZex


インタビュー調査を軸にしながら、地域の課題を見つけ出すというワークショップ。


町外の参加者にはあらかじめ簡単な安平町の概要について資料を渡して読んできてもらい、加えてワークショップの最初に町職員による町の概要レクチャー。そのあと私の方から地域調査法の概論レクチャー。そしてインタビューの質問項目を「ブレインライティング」の手法を使ってグループで考える。


1日目の話し手は、参加者自身の中から地域のキーパーソンを何人か選び、その人たちになってもらった。40分くらいのインタビューのあと、話の内容およびそこから「地域の今後について考えたこと」を各自付箋紙に書いてもらい、KJ法でディスカッション。


2日目の話し手は、周辺地域の農家、コミュニティレストランをしている人など。簡単なプロフィール情報をもとに、質問項目を考えた上で、実際にインタビュー調査に出かける(話し手のアレンジは、すべて「あんじょう屋本舗」松田剛史さん[安平町在住]によった。地域からの参加者もほぼすべて松田さんのオーガナイズ)。グループごとに1~1.5時間のインタビュー。それを持ち帰り、グループをシャッフルして新しいグループを作り、各自インタビューの内容およびそこから考えたことを付箋紙に書いて紹介しながら、地域の未来像を考える、ということをやった。


最後の「地域の未来像を考える」というところまでは時間が足りないでたどりつけなかったが、思いの強い人びとが集まったせいもあり、たいへん濃密なワークショップになった。よい出会いの場にもなった。