『シリーズ日本列島の三万五千年』

湯本貴和編『シリーズ日本列島の三万五千年―人と自然の環境史・1・環境史とは何か 』がいよいよ出た。総合地球環境学研究所の湯本プロジェクト「日本列島における人間-自然相互関係の歴史的/文化的検討」の成果の第1弾。以降、全部で6巻本の予定。


日本の自然は結局のところどうだったのか、原始時代以降の日本列島の人間と自然との関係について、きちんとしたデータをもとに総合的に研究した成果。単に自然の状態をたどるだけでなく、人間がどう利用してきたのか、その影響はどうだったのか、を長いスパンで具体的に検証。


第1巻は、そうしたことについて総括的に議論されると同時に、自然のとらえかたの原理的な議論が中心。第2巻以降が各論。続巻の刊行が待たれる。