ドイツ再生可能エネルギー視察の旅(4)

ドイツ再生可能エネルギー視察の旅。本日(9月13日)昼に、フライブルク到着。言わずとしれた「環境都市」。


BUNDフライブルグ(BUNDはドイツの環境保護団体)のアクセル・マイヤーさん(1955年生まれ)を訪れる。環境保護団体としての風力発電へのスタンスを聞きに来たが、「私たちは幅広い問題を扱っていて、私の仕事の中で風力発電はそのごく一部」。というわけで、BUNDフライブルグの活動全体の話を聞く。お話を聞いた部屋には反原発のポスターやステッカーがいっぱい。


マイヤーさん、「40年間環境運動をやってきた。最初の20年間はボランティアで、あとの20年間はここで働いている」。BUNDは40年前に設立され、それまでの環境団体が自然保護中心だったのに対し、公害問題や原発など、政治的なことをBUNDはやり始めた。「BUNDの40年間の運動の最初の20年は公害や開発反対が中心で、あとの20年はよりよい生活への取り組みが中心になった」。BUNDフライブルグはフライブルク周辺の100kmをカバーしていて、会員は17,000人。収入の90%は会員からの会費。


「私たちの団体は、自然保護と開発反対運動の両方の側面をもっている。風力発電について言えば、私個人としては大きく開けた景観(つまり風電がない景観)が好きだ。しかし、代替エネルギーはもちろん必要で、妥協が必要になってくる。そこで風車を立ててよいエリアと立ててはいけないエリアを分けるべきだろう。ドイツには洋上風力と陸上風力があるが、ドイツの海は遠浅なので洋上風力は陸上風力に比べて問題は小さいのではないか」。


BUNDフライブルグにはたくさんの地域グループがある。各地域グループは自然観察会などの活動を熱心に行っている。ある村のグループは、昨年の福島事故のあと毎週日曜日に反原発のデモを行ったという。


中央政府や地方政府との関係を聞くと、「政府も変わってきた。保守党も変わってきている。一緒にするときは一緒に行い、反対するときは反対する」、とマイヤーさん。それでも「フライブルクはグリーン・シティと言われていますが、まだまだ達成できていないことが多いのです」と。



BUNDフライブルグ→http://vorort.bund.net/suedlicher-oberrhein/ (ちなみにgoogle翻訳のドイツ語→英語を使うと、ドイツ語のページもほぼ完璧に英訳され、簡単に読めます)